食費・食品ロス

フードロス通販は本当に安い?送料・賞味期限・使い切れる量で判断

「食品ロス削減に協力できて、しかも安く買える」

フードロス通販を見ると、かなり魅力的に感じます。

賞味期限が近い商品や余剰在庫、パッケージ変更などの事情で通常販売しにくくなった食品を安く購入できるサービスです。

私も今回あらためてフードロス通販について調べてみました。

最初は、

「普通にスーパーで買うより、かなり安いんじゃないか」

と思っていたんです。

ところが実際に公式サイトをいくつか見比べていくと、単純に割引率だけでは判断できないことが分かってきました。

特に気になったのが、

送料。

一度に届く量。

賞味期限。

この3つです。

50%OFFと書いてあっても送料を含めると差が小さくなることがありますし、夫婦2人で食べるには多すぎるセットもあります。

反対に、普段から食べる食品が送料無料で安く出ていれば、かなり使いやすそうです。

結局、フードロス通販は、

「安いサービス」ではなく、「条件が合えばかなりお得になるサービス」

と考えたほうがしっくりきました。

フードロス通販ではどんな食品が売られている?

フードロス通販で販売される理由は一つではありません。

賞味期限が近い商品だけを集めた通販、というわけでもないんですね。

在庫が予定より多く残った。

季節商品が余った。

規格やパッケージが変更された。

見た目や形が通常の商品と違う。

こうしたさまざまな事情を抱えた食品があります。

食品として問題なくても、通常の販売ルートでは扱いにくくなる場合があります。

こうした食品を販売につなげることは、事業者側で発生する食品ロスを減らす方法の一つになります。

日本では2024年度に約461万トンの食品ロスが発生し、そのうち事業系は約237万トンでした。つまり、食品関連事業者だけでも大量の食品ロスが発生しています。

買う側としては、

「捨てられるかもしれない食品を買えるなら、安いほうがいい」

と思います。

ただ、ここからが大事でした。

実際に調べて気になったのは「送料」

フードロス通販を調べ始めて、まず気になったのが送料でした。

商品ページには大きく割引率が表示されているので、どうしてもそちらへ目が行きます。

でも、家計として見るなら支払う総額が大切です。

たとえばKuradashiでは、商品によって送料が発生し、基本送料は1商品につき550円(税込)です。冷蔵・冷凍商品では、重量に応じて別途クール便料金が加算される場合もあります。なお現在の商品ページでは、送料込みの価格が表示される仕組みになっています。

ここを見て、

「なるほど、商品価格だけ見てはいけないな」

と思いました。

仮にスーパーより500円安くても、配送に相応の費用が含まれているなら、実際のお得度は小さくなる可能性があります。

反対に、送料無料の商品なら見え方が変わります。

ロスゼロでは送料無料の商品を集めたページもあり、商品によっては送料をショップ側が負担しています。

つまりフードロス通販では、

何%OFFかを見る前に、最終的にいくら払うのかを見る。

これが一番分かりやすそうです。

「安い!」と思っても、届く量を見ると印象が変わる

もう一つ、公式サイトを見ていて気になったのが量です。

ネット通販では商品写真が画面の中に収まっているので、大量の商品でも意外とコンパクトに見えます。

でも数字を見ると、

45個。

90個。

数kg。

何十本セット。

という商品もあります。

ここで一気に現実に戻ります。

夫婦2人で、

「これ、全部食べられるかな」

と考える必要があるからです。

たとえばロスゼロでは、現在5,000円(税込・送料無料)の不定期便が案内されていて、定価9,000~10,000円相当の商品が届くとされています。一方で、1回あたり約5kg相当の食品ロス削減につながる内容と案内されています。

金額だけを見るとかなり魅力的です。

でも、私がここで最初に考えたのは、

「5kgという量を2人でどう消費するか」

でした。

もちろん中身や保存期間によります。

常温保存できる物なら使いやすいでしょうし、普段から食べる物が多ければ問題ありません。

でも、好みに合わない食品が多かったり、短期間で食べる必要があったりすれば、量が負担になることもありそうです。

フードロス通販では、

1個あたりの安さより、届いた全部を使えるか。

ここまで考えて初めて「安い」と判断できると思います。

賞味期限は「何月何日」より残り日数を見る

次にチェックしたのが賞味期限です。

フードロス通販では、賞味期限が近いことを理由に販売される商品もあります。

ここで、

「賞味期限まで1か月あるなら大丈夫」

と思ってしまいそうになります。

でも、20個届く場合と2個届く場合では意味が違います。

夫婦2人で20個を1か月以内に食べる必要があるなら、かなり頻繁に食べることになります。

だから見るべきなのは、

賞味期限までの日数 ÷ 届く量

です。

細かく計算する必要はありませんが、

「週に何個食べればなくなるか」

くらいは考えておいたほうがよさそうです。

また、賞味期限は「過ぎた瞬間に食べられなくなる期限」ではありませんが、それを前提に大量購入するものでもありません。

消費者庁では、賞味期限について、表示された方法で保存した場合に品質が十分保たれる期限であり、期限を過ぎても必ずしもすぐに食べられなくなるわけではないとしています。

それでも、

「期限を過ぎても大丈夫だろうから買う」

ではなく、

できるだけ期限内に無理なく食べ切れる量を買う

ほうが安心です。

スーパーと比較するなら「定価」ではなく普段の価格

フードロス通販の商品を見ると、

「参考価格○○円→販売価格○○円」

という表示があります。

半額近くになっていると、お得感があります。

でも、ここでも少し立ち止まりました。

比較したいのは参考価格だけではありません。

自分が普段スーパーやネットで払っている金額です。

たとえば参考価格5,000円の商品が2,500円なら50%OFFです。

かなり安く見えます。

でも、普段似た商品を3,000円で買っているなら、実際に比較したい差額は500円程度です。

送料などを含めれば、さらに差は小さくなるかもしれません。

逆に、

普段2,000円で買う物が送料込み1,200円。

しかも確実に全部食べる。

なら、かなり分かりやすい節約です。

今回いろいろ見ていて、

割引率が大きい商品より、自分が普段買っている物に近い商品を探すほうが失敗しにくそう

と感じました。

夫婦2人なら「安さ」より使い切れるかを優先したい

農林水産省も、家庭で食品ロスを減らすうえで「使い切れる分だけ買う」ことを勧めています。

冷蔵庫や食品庫を確認したうえで、必要な分だけ購入するのが基本です。

これはフードロス通販でもまったく同じだと思います。

むしろ通販のほうが注意したほうがいいかもしれません。

スーパーなら、

「これはちょっと多いな」

と袋を手に取った瞬間に分かります。

ネット通販だと、

30袋。

48本。

5kg。

と数字だけで見ることになります。

夫婦2人で買うなら、

普段から食べているか。

2人とも食べるか。

収納場所はあるか。

期限までに食べられるか。

これを見たほうがよさそうです。

特に冷凍商品は、注文前に冷凍庫を見る。

これは忘れないようにしたいところです。

届いてから冷凍庫の中身を全部出して、

「入らないぞ……」

となるのは避けたいですからね。

調べた結果、フードロス通販が向いていそうな食品

今回調べながら、

「これなら夫婦2人でも使いやすそうだな」

と思ったのは、普段から消費している保存しやすい食品です。

乾麺。

レトルト食品。

缶詰。

飲料。

個包装のお菓子。

常温である程度保管でき、いつもの生活の中で使う食品です。

逆に少し慎重になりたいのが、

初めて食べる商品が大量に入ったセット。

冷凍庫を大きく占領する商品。

賞味期限までの日数が短い商品。

好みがはっきり分かれそうな商品。

です。

2番のまとめ買いの記事でも同じことを書きましたが、

「なくなったら、また同じ物を買うか」

で判断する方法は、フードロス通販でも使えます。

迷わず「また買う」と言える商品なら、大量でも消費しやすい。

初めて見る商品なら、安くても大量セットは慎重にする。

かなり単純ですが、この基準は使えそうです。

フードロスを救った結果、自宅で捨てたら意味がない

ここはフードロス通販ならではの部分です。

「食品ロス削減に協力できる」

と書かれていると、買うこと自体が良いことに感じます。

もちろん、使い切れる食品を購入するなら良い取り組みです。

ただ、日本の食品ロスは家庭からも大量に発生しています。

農林水産省によると、家庭系食品ロスでは、まだ食べられる食品を手つかずのまま捨てる「直接廃棄」も大きな割合を占めています。

通販で食品を救った。

でも、

多すぎた。

食べ切れなかった。

棚の奥で忘れた。

結局捨てた。

では、食品ロスが家庭へ移っただけです。

だからフードロス通販では、

「食品ロス削減だから買おう」

ではなく、

「うちで食べ切れるから買おう」

くらいの順番がいいと思います。

まとめ|調べて分かったのは「フードロス通販だから安い」わけではないこと

今回、フードロス通販について実際に公式サイトを見ながら調べてみました。

最初は、

「訳あり品なら、スーパーよりかなり安いのでは?」

というイメージがありました。

でも、送料やセット数、賞味期限まで確認すると、商品によってかなり違います。

特に夫婦2人なら、

送料込みでいくらなのか。

全部で何個届くのか。

賞味期限までに食べ切れるのか。

普段買っている価格より本当に安いのか。

この4つは確認しておきたいところです。

逆にいえば、この条件をクリアする商品を見つけられれば、フードロス通販はかなり面白い選択肢だと思います。

普段から食べる食品。

2人とも好きな食品。

長く保存できる食品。

送料込みでも安い食品。

こうした物なら、食品ロス削減と食費節約を両立しやすくなります。

「50%OFF!」

という大きな数字を見つけても、すぐ注文ボタンを押さない。

まず数量を見る。

賞味期限を見る。

送料を見る。

そして最後に、

「これ、2人で全部食べられるかな?」

と考える。

今回調べてみて、フードロス通販で一番大事なのは、割引率よりこの確認だと感じました。

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