旅ログ

タイ旅行1日目|深夜バンコク到着とDa

2026年6月19日

※2002年9月6日の日記です。

2002年9月6日、タイ2泊3日旅が始まった

この年も、海外へ行きたい気持ちはかなり強くありました。

長い休みではありません。

期間はわずか2泊3日。

今振り返ると、かなり弾丸旅行です。

それでも、当時の自分にとっては海外へ行けるだけで十分うれしいことでした。

今回の旅の目的は、タイ人の友人Daに会うこと。

Daとは、当時よく使われていたチャットサービスICQで知り合いました。

今のようにSNSやメッセージアプリが当たり前ではない時代です。

パソコンの前に座り、英語でやり取りをしながら、少しずつ相手のことを知っていく。

そんなやり取りがとても楽しかった頃でした。

Daとは英語で何度もやり取りをしていて、自然と「いつか会おう」という話になりました。

そして、その「いつか」が本当にやってきたのです。

ネット上で知り合った人に、海外で実際に会いに行く。

今ならそこまで珍しくないかもしれません。

でも当時の感覚では、かなり思い切った旅だったと思います。

不安もありました。

でも、それ以上に楽しみでした。

タイという国へ行けること。

Daに会えること。

初めての景色を見られること。

短い日程でも、気持ちは十分に高まっていました。

自宅を13時30分ごろに出発

この日は、自宅を13時30分ごろに出発しました。

向かう先は成田空港です。

海外旅行の日に家を出る瞬間は、何度経験しても少し特別です。

荷物は大丈夫か。

パスポートは持ったか。

航空券はあるか。

財布はあるか。

必要なものを何度も確認します。

今のようにスマホで何でも管理できる時代ではありません。

紙の控えやメモ、現金、パスポートなど、手元の持ち物がとても大事でした。

ひとつ忘れたら面倒なことになる。

そう思うと、出発前から少し緊張します。

でも、その緊張も含めて海外旅行です。

家を出ると、もう日常から少し離れた気分になります。

電車に乗っている時間も、空港へ向かう時間も、すでに旅の一部です。

今回は2泊3日という短い旅。

だからこそ、出発の瞬間から無駄にしたくない気持ちがありました。

とはいえ、初日はほぼ移動です。

成田からタイへ飛び、到着は夜。

しかもDaと初対面。

最初からなかなか緊張感のあるスタートでした。

少し奮発して全日空を利用した

今回利用したのは全日空でした。

他社より少し高かった記憶があります。

それでも、せっかくの海外旅行なので快適さを優先しました。

短い日程の旅では、移動の疲れがそのまま滞在時間に響きます。

少しでも安心できる便を選びたい。

そんな気持ちがあったのだと思います。

成田空港に到着したのは16時近くでした。

海外旅行前の空港の雰囲気は、やはり特別です。

出発案内の表示。

大きなスーツケースを持つ人たち。

航空会社のカウンター。

出国前の少し浮き立った空気。

これから知らない国へ向かう高揚感があります。

空港にいるだけで、もう旅が始まっている感じがします。

今回の目的地はタイ。

バンコク。

名前を聞くだけで、暑さや活気、屋台、独特の空気を想像します。

ただ、この時点ではまだ成田空港。

日本にいながら、頭の中はすでにタイへ向かっていました。

Daはちゃんと空港に来てくれるだろうか。

到着後に無事会えるだろうか。

英語はちゃんと通じるだろうか。

そんな期待と不安が混ざっていました。

免税店でなぜか英語で話しかけられる

空港の免税店では、少しだけ苦いというか、妙な思い出があります。

レジで会計をしていると、店員さんがなぜか最初から英語で話しかけてきたのです。

「え、日本人なんだけど……」

心の中でそう思いました。

成田空港なので、外国人旅行者も多い場所です。

店員さんとしては、海外へ向かう人を見て英語で対応しただけかもしれません。

でも、こちらとしては少し複雑です。

日本の空港で、日本人なのに英語で話しかけられる。

なんとも言えない気持ちになります。

今なら笑って流せるかもしれません。

でも当時は、少し戸惑いました。

自分はそんなに外国人っぽく見えたのだろうか。

それとも店員さんが英語モードだったのだろうか。

理由は分かりません。

ただ、旅の前からちょっとした異国感を味わったような気もします。

海外へ行く前に、すでに日本で英語対応される。

これはこれで、なかなか面白い始まりでした。

小さな出来事ですが、なぜか記憶に残っています。

旅の思い出は、こういう細かい場面も残るものです。

出発は17時25分予定だった

出発は17時25分予定でした。

通常なら、バンコクまで約5時間のフライトです。

日本からタイは、近すぎず遠すぎずという距離感です。

飛行機に乗っている時間はそれなりにありますが、ヨーロッパやアメリカほど長いわけではありません。

ただ、この日は少し事情が違いました。

台風の影響があったのです。

そのため、飛行時間がかなり延びてしまいました。

出発前から少し嫌な予感はありました。

天候が悪いと、飛行機はどうしても影響を受けます。

遅れるかもしれない。

到着が遅くなるかもしれない。

でも、どれくらい遅れるのかは乗ってみないと分かりません。

今回の旅では、到着後にDaが迎えに来てくれる予定でした。

だからこそ、遅延はかなり気になります。

今ならスマホで連絡できます。

遅れると分かればメッセージを送れます。

でも当時は、今ほど簡単ではありません。

Daには予定時刻しか伝えていませんでした。

飛行機が遅れたら、彼女はどうするのか。

待っていてくれるのか。

帰ってしまうのか。

その不安が、機内で少しずつ大きくなっていきました。

機内の液晶モニターが先進的だった

機内には液晶モニターが付いていました。

当時としては、かなり先進的に感じました。

今では機内モニターも珍しくありません。

むしろ長距離便なら当たり前のような感覚です。

でも当時は、座席で映像や情報画面を見られるだけで、かなり新鮮でした。

映画を見たり、飛行情報を見たりしながら時間をつぶします。

地図上で飛行機の位置が表示されると、

「今このあたりを飛んでいるのか」

と見入ってしまいます。

ただ、台風の影響で飛行時間が長くなっていたので、だんだん落ち着かなくなってきました。

液晶モニターがあっても、時間が長く感じます。

映画を見ても、気持ちはどこか到着後のことを考えています。

Daは待っているだろうか。

空港で会えるだろうか。

夜遅くなってしまったらどうなるのか。

そんなことばかり気になっていました。

海外旅行では、移動中の時間も旅の一部です。

でも、この時は楽しさより不安の方が少し大きかったかもしれません。

バンコク到着は23時30分ごろ

結果的に、タイ到着は23時30分ごろになりました。

本来は22時30分着予定だったので、1時間以上の遅れです。

海外の空港に夜遅く到着するだけでも、少し不安があります。

まして今回は、現地で初対面の友人と会う予定です。

予定より遅れてしまったことが、かなり気になりました。

到着した瞬間、

「Daはまだ待っているだろうか」

という思いが強くなりました。

もし帰ってしまっていたらどうしよう。

連絡が取れなかったらどうしよう。

ホテルの手配はどうするのか。

深夜のバンコクで一人になったらどうすればいいのか。

いろいろ考えました。

旅先の不安は、夜になると少し大きくなります。

昼間なら何とかなりそうなことでも、深夜だと一気に心細くなります。

空港は明るいとはいえ、初めての国。

言葉も文化も違います。

自分一人で全部対応するには、かなり緊張します。

Daには予定時刻しか伝えていませんでした。

だからこそ、到着後すぐに連絡を取る必要がありました。

インフォメーションカウンターでDaに連絡してもらう

到着後、空港のインフォメーションカウンターへ向かいました。

そこでDaの携帯へ連絡してもらうことにしました。

自分でうまく電話できたのかどうか、細かいことは少し曖昧です。

ただ、空港の人に助けてもらいながら、どうにかDaに連絡を取った記憶があります。

この時の不安はかなり大きかったです。

もし電話がつながらなかったら。

もしDaが帰っていたら。

もし待ち合わせ場所が分からなかったら。

旅の初日から、いきなり大きな壁です。

ところが、返ってきた答えは、

「出口近くのエスカレーター前で待っている」

というものでした。

その言葉を聞いた瞬間、一気に安心しました。

待っていてくれた。

ちゃんと空港にいてくれた。

それだけで、かなり気持ちが軽くなりました。

飛行機が遅れても、深夜になっても、彼女は帰らずに待っていてくれたのです。

この時点で、Daへのありがたさがかなり強くなりました。

ネットで知り合った友人。

まだ実際には会っていない相手。

それでも、深夜の空港で待っていてくれる。

そのことが本当にうれしかったです。

Daとの初対面

出口付近へ向かうと、Daの姿が見えました。

ついに初対面です。

ICQで何度もやり取りしていた相手が、目の前にいる。

この感覚は、何度経験しても不思議です。

文字だけだった相手が、現実にいる。

チャット画面の向こうの人が、空港で自分を待ってくれている。

それだけで少し感動があります。

Daは一人ではありませんでした。

おじさんとおばさんも一緒に迎えに来てくれていました。

深夜にもかかわらず、わざわざ空港まで来てくれていたのです。

本当にありがたいことです。

初めて会うのに、どこか前から知っていたような感覚がありました。

これはメールやチャットでやり取りを続けていたからだと思います。

顔を合わせるのは初めてでも、まったく知らない人ではない。

でも、やっぱり初対面。

その不思議な緊張感がありました。

Daは明るく、話しやすい雰囲気でした。

そのおかげで、こちらの緊張も少しずつほぐれていきました。

簡単に挨拶を済ませ、そのまま車へ向かいました。

タイに着いて、深夜の空港でDaと会えた。

この時点で、旅の最初の大きな不安はひとつ消えました。

深夜のバンコクで夕食探し

Daたちは、私がまだ夕食を食べていないことに気づいてくれました。

そこで、食事へ連れて行ってくれることになりました。

本当にありがたい話です。

ただ、時刻はすでに深夜1時近く。

どこの店も開いているわけではありません。

おじさんもおばさんも英語は話せず、Daが通訳役になってくれました。

車で何軒か回りましたが、なかなか食事場所が見つかりません。

深夜のバンコクを車で移動しながら、営業している店を探す。

これもまた、初日からかなり濃い展開です。

日本を出発したのは昼過ぎ。

台風で飛行機が遅れ、バンコクに着いたのは夜遅く。

Daと初対面して、今度は深夜の街で食事場所探し。

普通ならホテルへ直行して寝たいところです。

でも、せっかくタイに来たのです。

そしてDaたちが気遣ってくれている。

疲れてはいましたが、その親切がうれしかったです。

何軒か回ったあと、ようやく営業しているシーフード料理店を見つけました。

この時の安心感も大きかったです。

やっと食べられる。

やっと落ち着ける。

そんな気持ちでした。

深夜のシーフード料理店とHotel California

ようやく見つけたシーフード料理店。

店内では、Hotel Californiaが流れていました。

この記憶がなぜか強く残っています。

深夜の異国のレストラン。

初めて会ったタイ人の友人。

その親族。

これから始まるタイ旅行。

そこに流れるHotel California。

妙に似合っていました。

旅先で聞いた音楽は、不思議と記憶に残ります。

日本で聞けば何気ない曲でも、海外の夜に聞くと特別なものになります。

その時の空気、匂い、緊張、疲れ、安心感。

全部が曲と一緒に記憶される感じです。

シーフード料理店の雰囲気は、深夜らしい少し落ち着いた空気だったと思います。

でも、こちらの気持ちはまだ少し高ぶっていました。

タイに来た。

Daに会えた。

ちゃんと食事にたどり着けた。

その安心感がありました。

初日の夕食が、深夜のシーフード料理店。

しかも到着してすぐの本場タイ料理。

なかなか忘れられない始まりです。

本場タイ料理の辛さに驚く

Daは、私が辛いものが苦手だと説明してくれていたようです。

そのため、なるべく辛くない料理を注文してくれました。

本当にありがたい配慮です。

ただ、実際に食べてみると、それでも辛かったです。

日本人にとっての「少し辛い」と、タイの「少し辛い」は、どうやら別物です。

これはかなり大事な学びでした。

辛くないように頼んでくれたはずなのに辛い。

でも、味はおいしい。

汗をかきながら食べました。

辛い。

でもうまい。

うまい。

でも辛い。

この繰り返しです。

タイ料理は香りも強く、味の組み合わせも日本とは違います。

辛さ、酸味、甘み、香ばしさ。

いろいろな味が一緒に来る感じがあります。

初めて本場のタイ料理を食べるには、かなり刺激的な時間でした。

深夜に到着した疲れた体には、少し強めの洗礼だったかもしれません。

でも、それも含めて最高でした。

「タイに来たんだな」

と実感した瞬間でもありました。

カニの唐揚げのような料理が美味しかった

特に印象に残っているのが、カニの唐揚げのような料理です。

これが本当においしかったです。

香ばしく、身もしっかりしていて、夢中で食べた記憶があります。

辛い料理に苦戦しながらも、このカニ料理はかなり食べやすかったのかもしれません。

揚げた香ばしさ。

シーフードのうまみ。

深夜の空腹。

この組み合わせは強いです。

海外旅行の食事は、味そのものだけでなく、状況も大きく影響します。

台風で遅れた飛行機。

Daとの初対面。

深夜の食事探し。

やっと見つけた店。

そこで食べるカニ料理。

おいしく感じないわけがありません。

もちろん実際においしかったのだと思います。

でも、それ以上に、この状況が味を特別なものにしていました。

今でもタイ料理と聞くと、この深夜のシーフード料理店を思い出します。

辛さに驚きながらも、カニ料理を夢中で食べた時間。

旅の始まりとして、とても印象に残る食事でした。

初日から人の優しさに助けられた

この日の夜を振り返ると、最初から人の優しさに助けられていました。

飛行機が遅れて、到着は予定より遅くなりました。

Daは帰ってしまっていてもおかしくなかったと思います。

でも、出口近くのエスカレーター前で待っていてくれました。

しかも、おじさんとおばさんも一緒に来てくれていました。

そのうえ、私が夕食を食べていないと分かると、深夜にもかかわらず店を探してくれました。

英語が通じない中でも、Daが通訳してくれました。

辛いものが苦手だと伝え、なるべく食べやすい料理を選んでくれました。

ここまでしてもらえることは、簡単なことではありません。

初対面の相手です。

しかも、ネットで知り合った外国人です。

それでも、こんなに親切に迎えてくれる。

このことが、タイ旅行初日の印象を一気に温かいものにしてくれました。

海外旅行では、景色や食べ物ももちろん大事です。

でも、最初に出会った人が親切だと、その国全体への印象まで変わります。

この日のDaたちの優しさは、今でも忘れられません。

Daの家へ到着したのは2時近く

食事を終え、Daの家へ着いたのは2時近くだったと思います。

日本を出発してから、かなり長い一日でした。

自宅を出たのが13時30分ごろ。

成田空港へ向かい、17時25分予定の飛行機に乗り、台風の影響で到着が遅れ、バンコクに着いたのが23時30分ごろ。

そこからDaと初対面し、深夜の食事をして、家に着いたのが2時近く。

初日から内容が濃すぎます。

おじさんとおばさんは、送り届けるとそのまま帰っていきました。

深夜まで付き合ってくれて、本当にありがたかったです。

Daの家は、床屋を営んでいるようでした。

生活感のある、あたたかい雰囲気の家です。

観光客向けのホテルとはまったく違います。

現地の人の家。

そこに泊めてもらう。

この感覚は、旅をかなり特別なものにします。

Daからは、両親が離婚していて、お母さんと暮らしていると聞いていました。

そのお母さんにも挨拶しました。

言葉は通じません。

でも、お母さんはにっこり笑って迎えてくれました。

その笑顔だけで十分安心できました。

言葉が通じなくても笑顔で安心できた

Daのお母さんとは、言葉が通じませんでした。

でも、笑顔で迎えてくれました。

それだけで、かなり安心しました。

海外で誰かの家に泊まる時、言葉が通じない相手がいると緊張します。

失礼がないか。

何を話せばいいのか。

どう挨拶すればいいのか。

いろいろ考えてしまいます。

でも、相手が笑顔で迎えてくれると、それだけで気持ちがほぐれます。

言葉が全部分からなくても、歓迎してくれていることは伝わります。

旅先での安心感は、必ずしも言葉だけで作られるものではありません。

表情。

態度。

雰囲気。

ちょっとした気遣い。

そういうものが大きいです。

Daのお母さんの笑顔も、まさにそうでした。

深夜に到着した外国人を迎えてくれる。

しかも、長旅で疲れているこちらに対して、自然に接してくれる。

本当にありがたかったです。

タイ旅行初日から、Daだけでなく家族の温かさにも触れることができました。

この旅が今でも印象に残っているのは、観光地だけでなく、こういう人との時間があったからだと思います。

家の中には子犬がいた

Daの家の中には、子犬がいました。

眠そうにしながらも、私のそばへ近づいてきました。

小さくて、とてもかわいかったです。

旅先で動物に会うと、不思議と記憶に残ります。

初めての家。

初めて会う人たち。

深夜の到着。

少し緊張している中で、子犬が近づいてきてくれる。

それだけで場が和みます。

言葉が通じなくても、子犬には関係ありません。

近寄ってきて、こちらを見て、動く。

それだけでかわいい。

それだけで安心します。

Daの家に着いてからの記憶の中で、この子犬の存在もかなり印象的です。

海外旅行の記憶というと、有名な寺院や市場、景色などを思い浮かべがちです。

でも実際には、こういう小さな存在の方が強く残ることがあります。

子犬がいたことで、Daの家の雰囲気がさらにあたたかく感じられました。

長旅の疲れと緊張が、少しずつほどけていくような時間でした。

従兄弟と一緒に2階の部屋を借りる

この日は、Daの従兄弟が遊びに来ていたようです。

そのため、私はその従兄弟と一緒に2階の部屋を借りることになりました。

従兄弟はすでに寝ていました。

深夜2時近くですから、それは当然です。

こちらも静かに荷物を置きました。

起こさないように気をつけながら動いた記憶があります。

海外の家に泊まるだけでも緊張します。

しかも、すでに寝ている人と同じ部屋を使わせてもらう。

なかなか気を使います。

でも、それも現地の家に泊まる旅ならではです。

ホテルなら、自分だけの部屋があります。

自由に荷物を広げられます。

好きなタイミングで寝られます。

でも人の家では、相手の生活の中に入ります。

それは少し不便でもあります。

でも、その不便さが旅の記憶になります。

静かに荷物を置いて、また下へ戻りました。

この時点で、体はかなり疲れていたと思います。

でも、まだ少しだけ家の空気を感じていたかったのかもしれません。

お母さんが果物を用意してくれた

下へ戻ると、Daのお母さんが果物を用意してくれていました。

これが本当にうれしかったです。

深夜に到着した外国人に、果物を出してくれる。

その気遣いだけで、胸が温かくなります。

長旅の疲れ。

飛行機の遅延。

初対面の緊張。

深夜の食事。

いろいろなことがあった後です。

そこに出てきた果物。

この優しさで、疲れが一気にほどけた気がしました。

海外旅行では、豪華な料理や有名な店の食事ももちろん思い出になります。

でも、人の家で出してもらった果物のようなものは、また別の意味で心に残ります。

そこには、もてなしの気持ちがあります。

お腹を満たすだけではなく、

「疲れたでしょう」

「どうぞ」

という気持ちが感じられます。

言葉は通じなくても、その気持ちは伝わります。

この果物の時間は、タイ旅行初日の最後にふさわしい、やさしい締めくくりでした。

深夜の本場タイ料理で辛さに汗をかき、最後は家で果物をいただく。

なかなか良い流れです。

ようやくベッドへ

こうして、タイ旅行1日目がようやく終わりました。

ベッドに入ると、疲れが一気に押し寄せてきました。

この日は本当に長かったです。

自宅を出発。

成田空港。

免税店でなぜか英語対応。

全日空のフライト。

台風による遅延。

深夜のバンコク到着。

Daとの初対面。

おじさんとおばさんとの対面。

深夜のシーフード料理店。

辛いタイ料理。

カニ料理。

Daの家。

お母さんの笑顔。

子犬。

果物。

ここまで詰め込まれた1日目は、かなり濃いです。

2泊3日の短い旅なのに、初日だけで十分に旅をしたような気分です。

でも、実際にはまだ始まったばかり。

翌日から本格的にタイでの時間が始まります。

「明日はどんな景色が見られるんだろう」

そんなことを思いながら、すぐに眠りについたのだと思います。

疲れと安心感が一緒に来ると、眠りは早いです。

旅先のベッドに入る瞬間は、少し特別です。

知らない国の、知らない家。

でも、その家には温かさがありました。

だからこそ、安心して眠ることができたのだと思います。

初日から忘れられない旅になった

タイ旅行1日目は、観光らしい観光をしたわけではありません。

寺院を見たわけでもありません。

市場を歩いたわけでもありません。

ショッピングをしたわけでもありません。

ほとんどが移動と初対面、そして深夜の食事です。

それでも、忘れられない1日になりました。

むしろ、旅の始まりとしては最高だったのかもしれません。

飛行機の遅延で不安になる。

空港でDaが待っていてくれる。

おじさんとおばさんも来てくれている。

深夜に食事へ連れて行ってくれる。

本場タイ料理の辛さに驚く。

Daの家でお母さんと子犬に迎えられる。

果物を出してもらう。

この流れだけで、タイという国への印象がかなり温かいものになりました。

海外旅行は、景色だけで決まるものではありません。

最初に出会う人。

最初に食べる料理。

最初に感じる空気。

それらが旅全体の印象を作ります。

この日のDaと家族の優しさは、タイ旅行の記憶の土台になりました。

まとめ

2002年9月6日、タイ2泊3日旅の1日目。

この旅の目的は、ICQで知り合ったタイ人の友人Daに会うことでした。

英語でやり取りを続けるうちに「いつか会おう」という話になり、それが現実になった旅です。

この日は自宅を13時30分ごろに出発し、成田空港へ向かいました。

利用したのは全日空。

他社より少し高かったものの、せっかくの旅行なので快適さを優先しました。

成田空港には16時近くに到着。

免税店では、なぜか店員さんに最初から英語で話しかけられ、少し複雑な気持ちになったことも覚えています。

出発は17時25分予定でしたが、この日は台風の影響で飛行時間が延び、バンコク到着は23時30分ごろになりました。

Daには予定時刻しか伝えていなかったため、

「もう帰ってしまっていたらどうしよう」

と不安になりました。

空港のインフォメーションカウンターでDaの携帯へ連絡してもらうと、出口近くのエスカレーター前で待っているとの返事。

その言葉を聞いて、一気に安心しました。

出口へ向かうと、Daだけでなく、おじさんとおばさんも一緒に迎えに来てくれていました。

初めて会うのに、Daは明るく話しやすく、すぐに緊張もほぐれました。

その後、私が夕食を食べていないことに気づいたDaたちは、深夜にもかかわらず食事場所を探してくれました。

ようやく見つけたシーフード料理店では、Hotel Californiaが流れていて、深夜の異国のレストランに妙に合っていました。

Daは、私が辛いものが苦手だと説明してくれていたようで、なるべく辛くない料理を注文してくれました。

それでも本場のタイ料理は辛く、汗をかきながら食べました。

ただ、味は本当においしく、特にカニの唐揚げのような料理は印象に残っています。

食事を終えてDaの家へ着いたのは2時近くだったと思います。

家は床屋を営んでいるようで、生活感のある温かい雰囲気でした。

Daのお母さんは、言葉が通じなくても笑顔で迎えてくれました。

家の中にはかわいい子犬もいて、旅先の緊張が少しやわらぎました。

この日はDaの従兄弟と一緒に2階の部屋を借りることになり、静かに荷物を置いて下へ戻ると、お母さんが果物を用意してくれていました。

長旅の疲れと緊張が、その優しさで一気にほどけた気がします。

こうして、タイ旅行1日目は終了しました。

飛行機の遅延、深夜のバンコク到着、Daとの初対面、本場タイ料理、Daの家での温かい歓迎。

わずか数時間の出来事なのに、とても濃い一日でした。

旅は、景色だけではなく人との出会いで深く記憶に残るものなのだと思います。

この日の出来事は、今でもはっきり覚えている旅の1ページです。

ただ、タイの「辛くない」は、こちらの想像よりだいぶ辛い。

初日から、それだけはしっかり体で覚えました。

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