※2025年9月6日の日記です。
北海道旅行も、いよいよ最終日になった。
2025年9月4日から9月6日までの2泊3日。
初日は新千歳空港から札幌へ行き、きのとやのソフトクリームを食べ、すすきのでラーメンを食べ、札幌市内を歩き回った。
2日目は札幌から函館へ移動し、函館山まで徒歩で向かって普通に息切れし、夜景を見て、最後はラビスタ函館ベイの夜鳴きそばで締めた。
そして3日目。
最終日である。
この「最終日」という言葉、旅行中は本当に重い。
朝起きた瞬間から、どこか寂しい。
まだホテルにいる。
まだ北海道にいる。
まだ朝食も食べていない。
なのに、頭のどこかではもう帰り道のことを考え始めている。
「ああ、今日帰るのか」
この感じがなんとも言えない。
できれば、もう少しここにいたい。
でも、会社員である。
現実には帰らなければならない。
北海道に永住する予定で来たわけではない。
帰りの飛行機もある。
家もある。
築40年以上の賃貸アパートも、きっと我々の帰りを待っている。
待っているかどうかは知らないけれど、少なくとも家賃は待ってくれない。
そんな現実をうっすら感じながらも、最終日だからこそ最後までしっかり楽しむことにした。
いくらのために早起きする朝
3日目の朝。
この日の朝食は6時スタート。
ラビスタ函館ベイの朝食といえば、やっぱり期待してしまう。
今回の目的は、ただ一つ。
いくらを好きなだけ食べること。
このために、朝から本気で動く。
旅行中の朝は、普段よりも妙に動ける。
普段の仕事の日に朝5時台から元気に動けと言われたら、かなり厳しい。
たぶん布団の中で、人生について考え始める。
しかし、いくらが待っているとなると話が変わる。
人間、目的がはっきりしていると起きられる。
特にそれが食べ物だと強い。
朝食会場は6時スタート。
それに対して、5時半すぎには会場へ向かった。
早い。
かなり早い。
でも、こちらも本気である。
エレベーターを待つより階段のほうが早いと思い、階段で一気に降りた。
朝から階段。
旅行最終日に、まさかいくらのために階段ダッシュ気味の行動をするとは思わなかった。
46歳男性会社員、朝からいくらに釣られてよく動く。
しかし、会場へ着いてみると、すでに20人ほど並んでいた。
いや、みんな本気すぎる。
まだ6時前である。
普通なら、もう少し寝ていたい時間だ。
なのに、すでに列ができている。
考えることはみんな同じだった。
いくら。
海鮮。
朝食。
北海道。
この四つの言葉がそろえば、人は早起きする。
朝の眠気より、いくらの引力のほうが強かった。
早く来て正解だった朝食会場
待ち時間はそこそこ長かった。
ただ、並びながら思った。
これ、早く来てなかったらかなり大変だったかもしれない。
前日の朝、ホテルルートイン札幌中央の朝食でも行列に遭遇した。
6時半開始の10分前に行ったら、すでに30人くらい並んでいた。
その記憶があったので、今回はかなり早めに動いた。
結果、すでに20人並んでいたわけだが、それでも早く来て正解だったと思う。
朝食会場は、ただ食べられればいいというものではない。
席の問題がある。
特に夫婦旅行だと、できれば並んで座りたい。
向かい合わせでも、横並びでもいい。
せっかく一緒に来ているのに、席が離れてしまうと少し寂しい。
もちろん、混雑しているなら仕方ない。
でも、できれば一緒に食べたい。
この“並びで座れるか問題”は、地味に重要である。
大きな観光地よりも、こういう小さなことが旅の快適さに関わってくる。
今回は無事にカウンター席に並んで座ることができた。
これだけで、かなり安心した。
朝食前から、すでに一仕事終えた気分だった。
本来、朝食はゆったりした時間のはずなのに、人気ホテルの朝食はちょっとした競技である。
早起き。
移動。
行列。
席の確保。
そして、料理選び。
朝から頭と体を使う。
でも、その先にいくらがある。
だから頑張れる。
料理の種類が多すぎて迷う
朝食会場に入って料理を見た瞬間、テンションが上がった。
種類が多い。
何を取るか迷う。
旅先のホテル朝食で一番困るのは、食べたいものが多すぎることだ。
全部少しずつ取りたい。
でも胃袋には限界がある。
限界があるはずなのに、旅先ではその限界を見失う。
「これも食べたい」
「あれも気になる」
「せっかくだから」
この“せっかくだから”が危ない。
旅行中の食べすぎの原因は、だいたいこの言葉である。
普段なら絶対に朝からそんなに食べない。
でも、ホテル朝食だと話が変わる。
しかも北海道。
さらに最終日。
もう今日で帰る。
そう思うと、余計に取りたくなる。
今日食べなかったら、次はいつ食べられるか分からない。
そんな気持ちが、皿の上に現れる。
ただし、今回の最優先事項ははっきりしていた。
海鮮丼コーナー。
そこに向かう。
迷う必要はない。
まずはいくらである。
いくらを遠慮なく盛る幸せ
海鮮丼コーナーでやることは決まっていた。
いくらを盛る。
遠慮しない。
とにかく盛る。
普段の生活で、いくらを器いっぱいに盛ることなんて、まずない。

スーパーでいくらを買うときは、価格を見て少し冷静になる。
小さなパックでも、なかなか良い値段がする。
家で食べるなら、少しずつ大事に食べる。
一粒一粒を大事にする。
そんな存在である。
それを、朝食で好きなだけ盛れる。
これはもう、非日常である。
器いっぱいに盛られたいくらを見た瞬間、ちょっと感動した。
見た目が強い。
完全に宝石。
食べ物に対して宝石という表現を使うのは少し大げさかもしれないけれど、目の前にあるいくらは本当に輝いて見えた。
朝からキラキラしている。
普段、我が家の朝食でこんなにキラキラしたものが出ることはない。
それはそれで大事な生活だけれど、旅先のいくら丼は完全に別世界だった。
一口食べる。
ぷちっと弾ける。
口の中に、北海道に来ている感じが広がる。
「ああ、北海道来てるな」
そう思う瞬間だった。
景色でも、観光地でも北海道を感じるけれど、食べ物で感じる北海道はまた別の強さがある。
胃袋に直接くる。
いくらだけじゃなく全部ちゃんと美味しい
いくらでかなり満足していたけれど、朝食はそれだけでは終わらない。
焼き魚。
サラダ。
スープカレー。
どれもちゃんと美味しい。

いくらが主役だと思っていたら、脇役も強い。
いや、もはや脇役ではない。
それぞれがちゃんと存在感を持っている。
焼き魚は、朝食らしい安心感がある。
いくらでテンションが上がった胃袋を、少し落ち着かせてくれる。
サラダは、食べすぎている自分への言い訳になる。
「野菜も食べているから大丈夫」
こういう言い訳は大事だ。
実際に大丈夫かどうかは分からない。
でも、気持ちの問題である。
そしてスープカレー。
朝からスープカレー。
これも北海道らしくて良い。
普段の朝にスープカレーを食べることはほとんどない。
でもホテル朝食にあると、つい取ってしまう。
北海道旅行の朝食は、こちらの自制心を試してくる。
「あれもあるよ」
「これも美味しいよ」
と、料理たちが静かに誘惑してくる。
その結果、普通に食べすぎた。
分かっていた。
分かっていたけれど、止められなかった。
旅行あるあるである。
デザートのプリンまでしっかり食べる
もう十分食べた。
いくらも食べた。
焼き魚も食べた。
サラダも食べた。
スープカレーも食べた。
普通ならここで終わりでいい。
でも、最後にデザートが待っていた。
プリンである。
このプリンがまた美味しかった。
濃厚でなめらか。
「もう入らない」と思いながらも食べる。
このときの胃袋は本当に信用できない。
さっきまで「もう無理」と言っていたはずなのに、デザートを見ると急に別腹を主張し始める。
別腹という言葉は便利だ。
便利すぎて怖い。
実際には同じ体の中に入っているはずなのに、なぜかデザートだけは通る。
胃袋の中に秘密の小部屋でもあるのだろうか。
朝からいくらを盛り、スープカレーも食べ、最後にプリン。
完全に食べすぎである。
でも、後悔は少ない。
むしろ満足感のほうが強い。
北海道旅行最終日の朝食としては、かなり良かった。
早起きして並んだ甲斐があった。
あの朝5時半すぎの階段移動も、今となっては報われた気がする。
いくらのためなら、人は階段を降りられる。
そんな小さな学びを得た朝だった。
食後の温泉で少し現実に戻る
朝食後は、部屋で少し休憩。
さすがに食べすぎた。
お腹が満たされるというより、かなり占拠されている。
体の中心にいくらとスープカレーとプリンがいる。
そんな感覚だった。
少し休んでから、最後の温泉へ向かった。
この時間が、正直一番落ち着いた。
旅の終盤、朝食を食べ終えて、チェックアウト前に温泉に入る。
楽しいけれど、少し寂しい。
「ああ、もうこのホテルともお別れか」
という気持ちが出てくる。
旅行中のホテルは、たった一泊でも不思議と愛着が湧く。
昨日チェックインしたばかりなのに、もう少し居たくなる。
特にラビスタ函館ベイは、相方が気合いを入れて予約してくれたホテルだった。
夜鳴きそばも食べた。
朝食も満喫した。
温泉にも入った。
こうなると、もう少し滞在したい。
でも、最終日である。
チェックアウトの時間は近づいてくる。
温泉に入りながら、体は落ち着くのに、気持ちは少しずつ現実に戻っていく。
この感覚、旅行の終盤ならではだと思う。
湯上がりアイスの小さな幸せ
湯上がりには、サービスのアイス。
これが地味にうれしい。
大きなサービスではないかもしれない。
でも、こういう小さいものが記憶に残る。
温泉のあとにアイス。
それだけで満足度が上がる。
人間は単純である。
少なくとも自分はかなり単純だ。
朝からいくらを食べすぎて、温泉に入って、湯上がりにアイス。
旅行最終日の朝としては、かなり贅沢だった。
普段の生活でこんな朝を過ごすことはまずない。
多摩地区の築40年以上の賃貸アパートで、朝からいくらを好きなだけ盛って、温泉に入って、湯上がりアイスを食べる生活。
想像してみたが、無理である。
まず温泉がない。
いくらもない。
アイスはあるかもしれない。
でも、風呂上がりに冷凍庫から取り出すアイスと、旅先のホテルで食べるアイスは、同じようで違う。
場所の力は大きい。
湯上がりアイスを食べながら、
「こういう小さいサービス、ちゃんと覚えているんだよな」
と思った。
豪華な設備ももちろん嬉しい。
でも、旅の記憶に残るのは、こういうちょっとした瞬間だったりする。
チェックアウト後は五稜郭方面へ
ホテルをチェックアウトしたあとは、五稜郭方面へ向かった。
北海道旅行最終日の観光である。
この日は、いくら朝食だけで終わるわけにはいかない。
帰りの時間まで、函館をもう少し楽しむ。
最終日というのは、時間の使い方が難しい。
あまり遠くへ行きすぎると、帰りの飛行機が気になる。
かといって、ホテル周辺だけで終わらせるのも少しもったいない。
荷物もある。
体力も前日までにだいぶ使っている。
でも、せっかく函館まで来たのだから、五稜郭は見ておきたい。
函館といえば、やっぱり五稜郭。
星型の城郭。
歴史のある場所。
写真などでは何度も見たことがあるけれど、実際に行ってみるとまた違うはずだ。
朝食でお腹はかなり満たされていたけれど、気持ちは観光モードに切り替えた。
最終日だからこそ、少しでも多く記憶に残したい。
ただし、体はそこまで軽くない。
お腹には、朝食ビュッフェの余韻がしっかり残っている。
土方歳三最期の地碑で少し静かになる
五稜郭方面へ向かう途中で、土方歳三最期の地碑へ立ち寄った。
小さな碑だった。
でも、空気が少し違った。
観光地としてワイワイ見る場所というより、少し立ち止まる場所。
実際、数人が静かに見ていた。
こういう場所は嫌いじゃない。
大きな建物や派手な展示があるわけではない。
でも、その場所に立つと、少し気持ちが静かになる。
歴史に詳しい人からすれば、もっといろいろな思いが浮かぶのかもしれない。
自分はそこまで深く語れるほど詳しいわけではない。
それでも、土方歳三最期の地碑という言葉だけで、少し背筋が伸びる。
旅先では、美味しいものを食べる時間も楽しい。
きれいな景色を見る時間も楽しい。
でも、こういう場所に立ち寄ると、少し違う種類の記憶が残る。
静かな記憶。
派手ではないけれど、あとから思い出す場所。
写真を撮るだけで終わらせるのではなく、少しだけ立ち止まる。
そんな時間になった。
五稜郭は歩いてみると意外と広い
そのまま五稜郭へ。

実際に歩いてみると、意外と広い。
写真や地図で見ると、星型の形に目がいく。
でも現地で歩くと、その広さや空間の使われ方を体で感じる。
ただの公園ではない。
ちゃんと歴史を感じる場所だった。
もちろん、今は公園のように歩ける場所でもある。
でも、そこにある堀や形を見ると、やはり普通の公園とは違う。
星型の城郭というのは、やっぱり面白い。
なぜこういう形になっているのか。
どういう意味があったのか。
そういうことを考えながら歩くと、ただ歩くだけでも楽しい。
前日の函館山徒歩がなかなかきつかったので、足には少し疲れが残っていた。
それでも五稜郭は歩いていて良かった。
広い場所を歩くと、旅の最終日らしいゆっくりした時間が流れる。
朝は、いくらを求めて階段を降り、行列に並び、ビュッフェで戦っていた。
そこから一転して、五稜郭を歩く時間。
同じ日の出来事なのに、だいぶ空気が違う。
旅行最終日は、こういう振れ幅がある。
五稜郭タワーは登って正解だった
続いて、五稜郭タワーへ。
ここは登って正解だった。
五稜郭は、地上を歩いても良い。
でも、上から見ると完全に別物になる。
展望台から五稜郭を見た瞬間、
「ああ、これが有名なやつか」
となった。
星型がはっきり見える。
地上にいると、自分がその形の中を歩いている感覚はあまりない。
でも上から見ると、一気に全体像が分かる。
これが五稜郭か。
そう実感できる。
写真で見たことのある景色。
でも、自分の目で見るとやっぱり違う。
天気も良かった。
星型がはっきり見える。
函館山も見える。
かなり当たりの日だったと思う。
旅行中の天気は、自分ではどうにもできない。
雨なら雨で思い出にはなるけれど、やっぱり晴れているとありがたい。
五稜郭タワーからの景色は、北海道旅行最終日の観光としてかなり満足度が高かった。
地上で歩いた五稜郭と、上から見た五稜郭。
両方見たことで、ようやく一つの観光として完成した感じがあった。
土方歳三の像とコンピュータ占いの列
展望台には、土方歳三の像もあった。

撮影スポットになっていて、自分たちも写真を撮った。
五稜郭、函館、土方歳三。
この組み合わせは、やはり強い。
観光に来た感じがしっかりある。
そんな中で、妙に気になったものがあった。
コンピュータ占いの列である。
普通に並んでいた。
展望台で景色を見る。
土方歳三の像を撮る。
ここまでは分かる。
でも、その横でコンピュータ占いに人が並んでいる。
これが、なんだか妙に気になった。
ちょっとやりたかった。
旅先の占いというのは、なぜか気になる。
普段ならスルーするものでも、旅行中だと少しやってみたくなる。
「せっかくだし」
また出た。
旅行中の危険ワード、せっかくだし。
でも今回はスルーした。
時間もある。
帰りのことも考えなければならない。
占いに並んでいる場合ではない。
とはいえ、少し心残りではある。
もしやっていたら何が出たのか。
北海道旅行最終日に、コンピュータからどんな運勢を告げられたのか。
まあ、仮に「食べすぎに注意」と出たら、完全に当たっている。
函館駅に戻ってお土産探し
五稜郭観光のあとは、函館駅に戻ってお土産探し。
この時間は楽しい。
でも、ちょっと寂しい。
お土産を買う時間というのは、旅の終わりが近いことを知らせてくる。
「何を買おうかな」
と考える楽しさと、
「もう帰るんだな」
という寂しさが同時に来る。
旅行初日のお土産売り場は、ただ楽しい。
「これもある」
「あれも買いたい」
「帰る前にまた見よう」
と余裕がある。
でも最終日のお土産売り場は違う。
もうここで買わないと、次はないかもしれない。
荷物のことも考える。
予算も考える。
誰に何を買うかも考える。
お土産選びは、意外と頭を使う。
今回購入したのは、白い恋人。
実家用である。
やっぱり定番は強い。
北海道土産といえば白い恋人。
定番すぎるかもしれない。
でも、定番には定番の安心感がある。
変にひねりすぎるより、こういうのでいい。
さらに函館限定のお菓子も購入した。
函館に来たなら、函館らしいものも欲しい。
定番と限定。
この組み合わせは、なんだかちょうどいい。
帰りのバスは座れるかが大事
お土産を買ったあとは、函館空港へ向かう。
バスには25分前に並んだ。
すでに数人待っていたけれど、無事に座ることができた。
ここで座れるかどうかは、かなり大事である。
旅行最終日の体に、立ちっぱなし移動はきつい。
前日は函館山まで歩いている。
この日も朝から動いている。
五稜郭も歩いた。
荷物もある。
お腹には、朝食の余韻も残っている。
そんな状態でバスに立つのは、できれば避けたい。
無事に座れたときは、ちょっと安心した。
こういう小さな勝利が、旅行中にはある。
座れた。
並びで座れた。
荷物を置けた。
予定通り乗れた。
どれも地味だけど、疲れているときには重要だ。
函館空港へ向かうバスの時間は、少しぼーっとしていた。
車窓を眺めながら、旅が終わりに近づいていることを感じる。
もう観光地へ向かっているのではない。
空港へ向かっている。
この違いは大きい。
同じ移動でも、行きと帰りでは気持ちが全然違う。
函館空港で飛行機を眺める
函館空港では、軽く飲み物だけにした。
お腹はまだいっぱい。
朝のいくら食べ放題が、しっかり効いている。
旅行中は、つい何か食べたくなる。
空港にもいろいろ誘惑がある。
でも、このときはさすがにお腹に余裕がなかった。
最終日にして、ようやく胃袋の声を聞いた気がする。
展望デッキで飛行機を眺めた。

この時間がけっこう好きだ。
飛行機が動く様子を見る。
これから飛び立つ機体を見る。
空港の空気を感じる。
旅の終わりに、少しだけぼーっとする。
出発前の空港はワクワクする。
でも帰りの空港は、少し寂しい。
飛び立つ飛行機を見ながら、
「帰りたくないな」
と思った。
でも、帰る。
帰らないという選択肢はない。
仕事もある。
生活もある。
家もある。
楽しい旅行は、帰る場所があるから旅行なのかもしれない。
そう思うと、帰ることも悪くはない。
悪くはないけれど、やっぱりもう少し北海道にいたかった。
JAL便で東京へ戻る
帰りはJAL便で東京へ。
行きはジェットスター、帰りはJAL。
今回の旅の最初にも書いたけれど、この組み合わせはなかなか現実的だった。
行きは費用を抑えつつ、帰りは少し安心感のある便で帰る。
旅行費用は抑えたい。
でも疲れて帰る最終日には、少しでも快適に帰りたい。
46歳になると、こういうところのバランスを考えるようになる。
若い頃なら、とにかく安さ優先だったかもしれない。
でも今は、体力も大事だ。
安いのはありがたい。
でも疲労が限界になると、翌日に響く。
旅行は楽しいけれど、帰ってから現実が待っている。
そこまで含めて考えないといけない。
東京に戻り、家に着いたのは23時すぎ。
さすがに疲れた。
北海道から帰ってきて、夜遅くに築40年以上の賃貸アパートへ戻る。
一気に日常である。
ホテルの温泉も、いくら食べ放題も、夜鳴きそばもない。
あるのは、いつもの部屋。
いつもの生活。
でも、不思議とそれも悪くない。
旅行は楽しい。
でも家に帰ると、やっぱり少しホッとする。
疲れた体で玄関を開けたとき、
「帰ってきたな」
と思った。
ちゃんと楽しんだ旅だった
今回の北海道旅行を振り返ると、かなりしっかり楽しんだと思う。
初日は朝4時前起きで、新千歳空港から食べ始めた。
きのとやの極上牛乳ソフト。
焼きたてチーズタルト。
すすきのの麺屋 雪風。
札幌時計台。
さっぽろテレビ塔。
赤れんが庁舎。
六花亭。
ホテルでお腹ぐるぐる。
2日目は札幌から函館へ移動。
あべ養鶏場のえっぐぷりん。
摩周丸。
ラビスタ函館ベイ。
日本最古のコンクリート電柱。
マンホールカード。
徒歩で函館山。
夜景。
ロープウェイ。
夜鳴きそば。
そして3日目は、いくら食べ放題の朝食から始まり、温泉、土方歳三最期の地碑、五稜郭、五稜郭タワー、お土産、函館空港、帰路へ。
2泊3日としては、かなり濃かった。
もちろん、行けなかった場所もある。
食べられなかったものもある。
やり残したこともある。
函館のカラーマンホールも見つけられなかった。
五稜郭タワーのコンピュータ占いもやらなかった。
でも、それでいい。
全部やり切ってしまったら、次に行く理由が減ってしまう。
旅には、少し心残りがあるくらいがちょうどいいのかもしれない。
翌日に食べたべこ餅で余韻が続く
函館で買ったべこ餅は、翌日に食べた。

これがまた素朴で美味しかった。
旅行から帰ってきた翌日に、旅先で買ったものを食べる。
この時間が好きだ。
もう旅行は終わっている。
家にいる。
日常に戻っている。
でも、口にするものだけが少し旅の続きになっている。
べこ餅の素朴な味を食べながら、北海道の余韻を少しだけ感じる。
派手なお土産ではないかもしれない。
でも、こういうものがいい。
帰ってきてからも、旅が少し続く感じがする。
旅行は、現地にいる間だけでは終わらない。
写真を見返したり、お土産を食べたり、こうしてブログに書いたりすることで、何度か楽しめる。
ブログを書いていると、旅の記憶がもう一度動き出す。
「ああ、あそこ歩いたな」
「あのとき食べすぎたな」
「あの行列すごかったな」
そんなことを思い出す。
記録しておくと、後から自分でも読み返せる。
これがブログの良いところだと思う。
派手な成功談ではない。
ただの夫婦旅行の日記。
でも、今の自分たちにとっては大事な記録である。
北海道はまだ全然足りない
今回の旅で思ったこと。
北海道、まだ全然足りない。
2泊3日で札幌と函館を回った。
かなり楽しんだ。
でも、北海道全体で考えたら、ほんの一部だ。
行きたい場所はまだたくさんある。
食べたいものもまだある。
今回食べられなかったものもある。
もっとゆっくり回りたい気持ちもある。
北海道は広い。
本当に広い。
今回の札幌から函館への移動でも、それを感じた。
同じ北海道の中なのに、移動だけでしっかり時間がかかる。
だからこそ、一度の旅行で全部を詰め込むのは無理だ。
無理に詰め込むと、体が先に音を上げる。
特に46歳の体は正直である。
でも、だからこそまた来る理由ができた。
次はどこへ行こうか。
札幌をもう少し深く回るのもいい。
函館をもっとゆっくり楽しむのもいい。
別のエリアへ行くのも面白そうだ。
今回の旅は終わったけれど、北海道への気持ちは終わっていない。
むしろ、少し増えた。
まとめ
北海道旅行3日目は、最終日らしく、少し寂しさを感じながらも最後までしっかり楽しんだ一日だった。
朝は、ラビスタ函館ベイの朝食からスタート。
目的はいくらを好きなだけ食べること。
朝食は6時開始だったので、5時半すぎには会場へ向かった。
エレベーターを待つより早いと思い、階段で一気に降りたものの、すでに20人ほど並んでいて驚いた。
みんな本気だった。
それでも早めに来たおかげで、無事にカウンター席に並んで座ることができた。
朝食では、海鮮丼コーナーでいくらを遠慮なく盛った。
器いっぱいのいくらは、見た目からして強く、まさに宝石のようだった。
一口食べると、ぷちっと弾ける食感で、北海道に来ていることを実感した。
いくらだけでなく、焼き魚、サラダ、スープカレーも美味しく、気づけば普通に食べすぎていた。
最後にはデザートのプリンまでしっかり食べた。
「もう入らない」と思っていたはずなのに、濃厚でなめらかなプリンは別腹に収まった。
食後は部屋で少し休憩し、最後の温泉へ。
旅行終盤の寂しさを感じながら入る温泉は、少し特別だった。
湯上がりのサービスアイスも地味にうれしく、こういう小さなサービスほど記憶に残ると思った。
チェックアウト後は五稜郭方面へ。
途中で土方歳三最期の地碑へ立ち寄った。
小さな碑だったけれど、空気が少し違い、観光というより静かに立ち止まる場所だった。
その後、五稜郭へ向かった。
歩いてみると意外と広く、ただの公園ではなく、ちゃんと歴史を感じる場所だった。
続いて五稜郭タワーへ。
ここは登って正解だった。
上から見る五稜郭は完全に別物で、星型がはっきり見えた瞬間、「ああ、これが有名なやつか」と思った。
天気も良く、函館山も見えて、かなり当たりの日だった。
展望台には土方歳三の像もあり、自分たちも写真を撮った。
その一方で、コンピュータ占いに普通に列ができていたのが妙に気になった。
ちょっとやってみたかったけれど、今回はスルーした。
五稜郭観光のあとは函館駅へ戻り、お土産探し。
白い恋人を実家用に購入し、函館限定のお菓子も買った。
お土産を選ぶ時間は楽しいけれど、「もう旅が終わるんだな」という寂しさもある。
函館空港へ向かうバスは25分前に並び、無事に座ることができた。
旅行最終日の疲れた体には、この“座れる”というだけでかなり大きい。
函館空港では軽く飲み物だけにした。
朝食でしっかり食べたので、お腹はまだいっぱいだった。
展望デッキで飛行機を眺めながら、「帰りたくないな」と思った。
でも、帰る時間は来る。
帰りはJAL便で東京へ。
23時すぎに帰宅した。
さすがに疲れた。
でも、それ以上に「ちゃんと楽しんだな」という満足感があった。
函館で買ったべこ餅は翌日に食べた。
素朴で美味しく、旅行が終わってからも少しだけ北海道の余韻が続いた。
今回の北海道旅行で思ったのは、北海道はまだ全然足りないということ。
札幌も函館も楽しんだけれど、まだ行きたい場所も食べたいものも残っている。
むしろ、また来る理由ができた。
2泊3日、かなり濃い旅だった。
朝4時前起きから始まり、いくら食べ放題で締める北海道旅行。
胃袋はだいぶ働いた。
足もかなり働いた。
財布もまあまあ働いた。
次はどこに行こうか、もう少し考えてみる。
その前に、しばらくは家でおとなしく胃腸を休ませたい。