旅ログ

鳥取旅行1日目|雪の砂丘と松葉ガニ

2026年2月21日

※2025年2月21日の日記です。

はじめての鳥取旅行は欠航不安から始まった

2025年2月21日。

はじめての鳥取旅行に行ってきました。

いや、正確には「行けるのか?」というところから始まりました。

旅というのは、出発前が一番わくわくするものだと思っていたのですが、今回は少し違いました。

わくわく半分。

不安半分。

いや、不安の方が少し勝っていたかもしれません。

というのも、この時期の鳥取は雪が多いらしく、なんと前日は欠航便が出ていたとのこと。

飛行機で行く予定だった私たちにとって、これはかなりの緊張材料でした。

しかも乗るのは朝6時台の便。

朝早い。

早すぎる。

まだ体が完全に人間になっていない時間帯です。

空港に着いても、頭の中は半分寝ています。

そんな状態で聞こえてきたのが、

「天候次第では引き返す可能性があります」

という条件付き運航の案内。

え、引き返すってなに。

もう出発前から心がざわつきます。

せっかく有給まで取って、4連休にして、松葉ガニまで予約しているのです。

ここで引き返されたら、こちらの心も一緒に引き返してしまう。

しかもカニ。

1人28,000円のカニ。

ここ大事です。

もう気持ちは空港ではなく、かにまつば本店に飛んでいました。

飛行機より先に、心がカニに向かって離陸していたわけです。

でも現実の飛行機が飛ばないことには何も始まりません。

若干の緊張を抱えたまま搭乗。

そして離陸。

頼む。

飛んでくれ。

戻らないでくれ。

心の中でそんなことを思いながら、朝の空へ。

結果、無事に鳥取へ到着しました。

本当に良かった。

そして降り立った瞬間、目に入ってきたのは一面の雪景色。

白い。

とにかく白い。

想像していた以上に白い。

「ああ、本当に雪の鳥取に来たんだな」

と、ここでようやく旅が始まった気がしました。

4連休をつくってまで鳥取へ行きたかった理由

今回の鳥取旅行は、ただの思いつきではありません。

2月22日が土曜日。

23日が日曜日。

24日が祝日の月曜日。

そこに21日の金曜日を有給休暇でくっつけて、思い切って4連休にしました。

会社員にとって有給休暇を使うというのは、ちょっとした決断です。

いや、権利なんですけどね。

分かってはいるんです。

でも、なぜか少しだけ申し訳ない気持ちが出てくる。

「すみません、休みます」

みたいな。

誰に謝っているのか分かりません。

たぶん会社員の魂に染みついた何かです。

それでも今回は、思い切って休みました。

理由はふたつあります。

ひとつは、相方の親戚の方々にご挨拶すること。

そしてもうひとつは、鳥取名産の松葉ガニを食べること。

この松葉ガニが、今回の旅の大きな目的でした。

予約必須。

しかも1人28,000円のコース。

1人28,000円。

何度書いても手が震えます。

普段の生活で、食事にこの金額を出すことはほとんどありません。

というか、ありません。

スーパーで数十円の差を見て悩む人間です。

「こっちの豆腐の方が10円安いな」

とか普通に考えます。

そんな自分が、1人28,000円のカニコース。

ボタンを押すとき、少し震えました。

本当に押していいのか。

この金額で合っているのか。

間違って2人分で56,000円になっているけど大丈夫なのか。

いや、2人で行くので合っているんですけど。

合っているのが怖い。

でも、こういうのは勢いも大事です。

人生には、節約だけでは味わえないものがあります。

たぶん。

そう信じたい。

「たまの贅沢、いいよね?」

「罰、当たらないよね?」

そんなことを心の中でつぶやきながら、予約完了。

この時点で、もう旅の半分くらいは始まっていたのかもしれません。

ホテルモナーク鳥取に荷物を預けて街歩きへ

鳥取に到着して、まず向かったのは宿泊先のホテルモナーク鳥取です。

ただ、到着した時間はまだチェックイン前。

部屋には入れません。

なので、フロントで荷物だけ預けることにしました。

こういうとき、ホテルに荷物を預けられるのは本当にありがたいです。

旅先で荷物を持ったまま歩くのは、地味に体力を削られます。

若い頃なら勢いで何とかなったかもしれません。

でも今は違います。

少しでも荷物を減らしたい。

肩にかかる重みは、そのまま人生の重みに変換されます。

荷物を預けたあとは、鳥取の街を少し散策しました。

地域の物産店をのぞいたり、鳥取城跡方面へ歩いたり。

雪道を歩くだけで、かなり非日常感があります。

普段、東京の多摩地区で生活していると、ここまでしっかりした雪景色を見る機会は多くありません。

もちろん東京でも雪が降ることはあります。

でも、だいたい交通が乱れ、駅が混み、足元を気にしながら出勤するという、あまり楽しくない雪です。

しかし旅先の雪は違います。

同じ雪なのに、なぜか少しロマンがあります。

ただし滑る。

そこは普通に危ない。

ロマンより先に足元確認です。

鳥取城跡方面へ向かう途中、仁風閣にも寄ろうと思いましたが、改装中でした。

少し残念。

せっかく来たのに、という気持ちはありました。

でも旅にはこういうこともあります。

予定通りに全部見られるわけではありません。

むしろ、少し見られなかった場所がある方が、

「また来る理由ができた」

と思えるのかもしれません。

こういうふうに考えられると、旅は少し楽になります。

まあ、その場では普通に残念なんですけどね。

人生初の28,000円カニフルコースへ

そして11時半。

いよいよ今回の旅の大きな目的地、かにまつば本店へ。

予約していたのは「かにまつば満喫フルコース」。

1人28,000円。

また書いてしまいました。

でもこの金額は、やっぱり書かずにはいられません。

自分にとって、それくらい大きなイベントでした。

店に入る前から、少し緊張していました。

高級な食事に慣れていない人間は、入口の時点で少し背筋が伸びます。

普段なら気軽に入れる店でも、金額を知っているだけで妙に身構えてしまう。

「自分はここに入っていい人間なのか」

みたいな気持ちになる。

いや、予約しているので入っていいんです。

お金も払うんです。

でも、心が少し貧乏性なのです。

席について、料理が出てくる。

カニ。

またカニ。

さらにカニ。

語彙が足りなくなります。

「すごい」

「うまい」

「これはすごい」

だいたいこの繰り返しです。

食レポの才能はありません。

でも、本当にすごかった。

普段の食事で「うまい」と思うことはあります。

ラーメンもうまい。

定食もうまい。

スーパーの惣菜もうまい。

でも、この松葉ガニのフルコースは、日常とは別の場所にありました。

こんな金額のコースは、生まれて初めてです。

もしかしたら、もう二度とないかもしれません。

そう思いながら食べると、一口一口に妙な重みがあります。

「これは28,000円の一部だ」

などと考えるのは、たぶんあまり優雅ではありません。

でも考えてしまう。

庶民ですから。

それでも、食べ終わったあとに心から思いました。

来てよかった。

高かった。

確かに高かった。

でも、来てよかった。

こういう経験は、あとからじわじわ効いてくる気がします。

その場でお腹が満たされるだけではなく、後になって、

「あのとき思い切って行ってよかったな」

と思える経験。

お金は減りました。

しかし記憶は残りました。

できれば口座残高も残ってほしかったですが、そこは仕方ありません。

雪化粧の鳥取砂丘は想像以上に幻想的だった

カニを満喫したあとは、鳥取砂丘へ向かいました。

鳥取といえば、やっぱり鳥取砂丘。

ただ、今回見たのは普通の砂丘ではありません。

雪化粧の鳥取砂丘です。

砂丘と雪。

この組み合わせは、行く前から少し楽しみにしていました。

でも実際に見てみると、想像以上に幻想的でした。

砂丘なのに白い。

砂の広がりに雪が重なって、不思議な景色になっている。

よく知っている砂丘のイメージとは違います。

もっと茶色くて、乾いていて、らくだがいて、観光客が多くて、というイメージでした。

でもこの日は雪。

しかも平日だったこともあり、観光客は少なめ。

静かでした。

その静けさがまた良かった。

土日で晴れていたら、もっと人が多くて、また違う雰囲気だったのかもしれません。

でもこの日の鳥取砂丘は、雪のおかげで少し特別な場所になっていました。

旅というのは、天気に左右されます。

晴れてほしいと思うことも多いです。

でも、今回は雪だったからこそ見られた景色でした。

欠航の不安もあった雪。

歩きにくい雪。

寒い雪。

でも、砂丘に積もった雪は本当に美しかった。

物事は一面だけではありません。

面倒なものが、同時に思い出を作ってくれることもあります。

もちろん、寒かったです。

そこは普通に寒い。

幻想的でも、寒いものは寒い。

感動と体温は別問題です。

らくだはお休み、梨ソフトクリームで一息

鳥取砂丘といえば、らくだのイメージもあります。

でもこの日は、らくだはお休み中でした。

雪ですからね。

らくだにも事情があります。

むしろ雪の中で働けと言う方が無理かもしれません。

らくだもきっと、

「今日はちょっと勘弁してください」

と思っていたことでしょう。

代わりに梨ソフトクリームをいただきました。

鳥取といえば梨。

寒い日にソフトクリーム。

冷静に考えると、少しおかしな行動です。

外は雪。

体は冷えている。

なのにソフトクリーム。

でも旅先では、こういうことをしてしまいます。

「せっかくだから」

この言葉は強い。

旅先での消費のほとんどは、この「せっかくだから」で説明できます。

せっかくだから食べよう。
せっかくだから買おう。
せっかくだから寄ろう。

普段なら我慢することも、旅先だと少し許される気がする。

梨ソフトクリームも、そんな一品でした。

冷たい。

でもおいしい。

寒い。

でも食べる。

何をやっているんだろうと思いながらも、それが旅の楽しいところです。

そして、ここで地味に効いてきたのがバスの待ち時間。

バスは1時間に1本。

これが長い。

都会の感覚でいると、1時間に1本というのはなかなかのものです。

一本逃すと、次が遠い。

でも、その待ち時間も旅の一部です。

普段の生活なら、待ち時間はただの無駄に感じます。

でも旅先では、少し違う。

雪の景色を見たり、寒いねと言い合ったり、時間の流れがゆっくりになったりする。

もちろん、寒いです。

待ち時間を美化しすぎると、ただの強がりになります。

でも、後から思い出すと、そういう時間も含めて旅なんですよね。

ホテルへ戻る前にスーパーで飲み物を購入

鳥取砂丘から戻り、ホテルへ向かう前にスーパーで飲み物を買いました。

こういう地味な行動が、旅では意外と大事です。

ホテルにウェルカムドリンクがあればよかったのですが、今回はなかったので、事前に買っておいて正解でした。

旅先のスーパーは楽しいです。

観光地や名所を見るのももちろん楽しいのですが、地元のスーパーを見るのもけっこう好きです。

並んでいる商品が少し違う。

地元の食材がある。

値段の感覚も分かる。

その土地の生活が見える気がします。

旅行者としての目線ではなく、少しだけその土地の日常をのぞく感じ。

これがいいんですよね。

まあ、買うのは普通に飲み物だったりするんですけど。

でも、それでいい。

旅は観光だけではありません。

ホテルで飲むための飲み物を買う。

それも立派な旅の一部です。

特に冬の旅では、部屋に戻ったあとに飲み物がある安心感は大きいです。

コンビニやスーパーが近くにあるうちに買っておく。

こういう小さな判断が、夜の自分を助けます。

過去の自分、ありがとう。

未来の自分が感謝するやつです。

雪の日の天然温泉は最高だった

ホテルモナーク鳥取にチェックインしたあとは、すぐにホテル内の天然温泉へ向かいました。

雪の日の温泉。

これはもう、言葉の響きだけで勝ちです。

寒い外を歩いたあとに入る温泉。

体の芯から温まる感じ。

「生きててよかった」

とまでは大げさかもしれませんが、かなり近いものがあります。

冬の温泉は本当にありがたいです。

体がゆるむ。

肩の力が抜ける。

足の疲れがじわっとほどける。

普段の生活では、シャワーで済ませることも多いです。

でも旅先で入る温泉は特別です。

しかもこの日は、朝早くから移動して、飛行機の欠航不安があって、雪道を歩いて、カニを食べて、砂丘にも行っています。

体も頭も、けっこう使っていました。

温泉に入った瞬間、

「あ、今日はもう終わってもいいな」

と思いました。

まだ夜は始まったばかりなのに。

でも、それくらい満足感がありました。

旅先で夜に予定を詰め込むのも楽しいですが、今回は何もない夜でよかったです。

温泉に入って、部屋でゆっくりする。

これが最高でした。

若い頃なら、せっかく旅行に来たんだから夜も出かけようと思ったかもしれません。

でも今は、早めに休む旅も悪くありません。

むしろ良い。

体力は有限です。

しかも年々、最大値が減っています。

無理に詰め込まない旅。

これも大人の旅の楽しみ方なのかもしれません。

21時過ぎに就寝、旅先なのに早すぎる夜

この日は特に夜の予定もなく、なんと21時過ぎには就寝しました。

早い。

旅先なのに早い。

小学生の修学旅行より早いかもしれません。

でも、この日はそれでよかったのです。

朝6時台の飛行機。

欠航不安。

雪の鳥取。

松葉ガニフルコース。

鳥取砂丘。

温泉。

もう十分です。

体が自然と休息を求めていました。

「今日はもう寝よう」

というより、

「寝るしかない」

という感じでした。

布団に入ると、満足感がじわじわ来ます。

高いカニを食べた。

雪景色を見た。

温泉にも入った。

もうこれ以上、何を求めるのか。

夜更かしして無理に何かをするより、早く寝る方が正解でした。

旅先で早寝するというのは、少しもったいない気もします。

でも、これも贅沢だと思います。

何もしない時間。

早く寝る時間。

翌朝を楽しみにできる時間。

特にこの日は、翌朝のバイキングがやけに楽しみでした。

ホテルの朝食バイキングって、なぜあんなに心が躍るのでしょうか。

普段の朝は、そこまで食欲がないこともあるのに、旅先のバイキングだと急に元気になります。

「少しずついろいろ食べよう」

と思って、結局取りすぎる。

そして食べ終わったあとに、

「ちょっと食べすぎたな」

となる。

分かっているのに繰り返す。

人間は学びません。

でも、それも含めて旅の楽しみです。

28,000円のカニは高かったけど記憶に残った

今回の1日目を振り返ると、やっぱり一番大きかったのは松葉ガニでした。

1人28,000円。

何度も書きます。

しつこいですが、それくらい自分には大事件でした。

普段の生活では、なかなかできない贅沢です。

だからこそ、記憶に残ります。

安いものを楽しむ日常も大事です。

節約も大事です。

無理のない生活も大事です。

でも、ときどき思い切って経験にお金を使うことも、大事なのかもしれません。

もちろん毎回は無理です。

そんなことをしたら家計が大変です。

カニの前に生活が沈みます。

でも、たまにだからこそ価値がある。

今回の松葉ガニは、自分にとってまさにそんな経験でした。

「高かったけど、来てよかった」

そう思える食事でした。

これがただ高いだけで終わっていたら悲しいですが、今回はちゃんと記憶に残る食事になりました。

たぶんこの先も、

「鳥取で食べた28,000円の松葉ガニ」

として何度も思い出すと思います。

金額込みで。

庶民なので。

でも、その庶民感も含めて旅の記録です。

まとめ

鳥取旅行1日目は、欠航かもしれないという不安から始まりました。

前日は欠航便が出ていたと聞き、朝6時台の便も条件付き運航。

「天候次第では引き返す可能性があります」

という案内に、出発前から少し緊張しました。

それでも無事に鳥取へ到着。

降り立った瞬間、一面の雪景色が広がっていました。

まずはホテルモナーク鳥取に荷物を預けて、街を散策。

物産店をのぞいたり、鳥取城跡方面へ歩いたり、改装中の仁風閣を見て少し残念に思ったり。

雪道を歩くだけでも、普段とは違う非日常感がありました。

そして11時半には、今回の旅の大きな目的であるかにまつば本店へ。

1人28,000円の「かにまつば満喫フルコース」は、生まれて初めての贅沢でした。

高かった。

でも本当に来てよかった。

そのあとは、雪化粧の鳥取砂丘へ。

砂丘と雪という組み合わせは想像以上に幻想的で、平日だったこともあり静かな景色を楽しめました。

らくだはお休みでしたが、梨ソフトクリームを食べ、1時間に1本のバスを待つ時間も含めて、旅らしい一日でした。

ホテルに戻る前にはスーパーで飲み物を買い、チェックイン後は天然温泉へ。

雪の日の温泉は最高でした。

そして夜は、なんと21時過ぎに就寝。

旅先としてはかなり早いですが、この日はそれで十分でした。

欠航不安。

雪景色。

28,000円の松葉ガニ。

鳥取砂丘。

温泉。

早寝。

全部ひっくるめて、忘れられない鳥取旅行1日目になりました。

旅は、ただ景色を見るだけではなく、そのときの気持ちまで一緒に残るものなんだと思います。

飛ぶのか飛ばないのか不安だった朝も、雪道を歩いた寒さも、高いカニに少し震えた気持ちも、温泉で体がほどけた感覚も。

全部まとめて、この日の記憶です。

思い切るって、たまには必要ですね。

財布には少し厳しかったけれど。

でも、心にはかなり残りました。

さて、次は鳥取旅行2日目へ。

翌朝のバイキングが楽しみすぎて、早寝した47歳。

旅先でも、結局楽しみは食べ物です。

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